人間発注書
行動
それから数日経過しても瑠菜からの連絡は一切来なかった。


ミホコに頼んで何気なくメールをしてみてもらっても、そっちにも返事がなかった。


不安で胸の中が膨らんでいった土曜日の事、俺は我慢できなくなって家を飛び出した。


このままじゃダメだ。


瑠菜との関係を修復したい。


もしできなかったとしても、一言無理をさせたことを謝りたかった。


それでも1人で瑠菜に会いに行く勇気のない俺は新人と合流していた。


一通りの事情を知っているのが新人だけだったからだ。


ミホコには詳しい話はできていなかった。


瑠菜が倒れたなんて言えば、きっと心配して強引にでも瑠菜の家に押しかけてしまうからだ。


そんな事をして更に迷惑をかけるつもりはなかった。


「よぅ。今日はどうするんだ?」


ファミレスで合流した新人はすぐにそう聞いて来た。


「村山の家に行く」


「は? 瑠菜ちゃんに会いに行くんじゃないのか?」

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