恋する天の川
天の川はどこですか?
7月に入ったある日、別れて以来一度も連絡がなかった心太から連絡があった。
「7月7日に天の川で待ってます」
その一文だけ…
久しぶり?も元気だった?もなく、唐突なその一文は一体何なの??
「心太、久しぶりです
元気だった?
ところで、天の川って何かさっぱり分からないんだけど
新しい居酒屋かな?」
そう返信した私に心太からの返事はなく、結局、心太からの意味不明な一文だけが私のスマホに残っている。
そう、あれは四年前の夏、私と心太は大学受験を理由に一年の交際にピリオドを打った。
心太は国立の大学を目指していたし両親が離婚をしたばかりで、きっと私にまで気が回らないそんな感じだったのだと、今でも思ってる。
でも、本音は、別れたくなかった。
あの時、落ち込んでいる心太を支えてあげられなかった自分の不甲斐なさを今でも後悔してるし、その後悔のせいなのか、心太の存在は私の心の中にいつまでも居座った。
私は地元の短大に進学し、今は保育士として幼稚園に勤務している。
大した出会いもなく、子供達と戯れて一日が終わるそんな毎日を送っていた。
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