八月の青い声
涙を流した。


「え、え、ごめん。

 俺、なんかした?
 
 なんか嫌なこと言ったかな。

 …え、もしかして、俺の事、嫌い?怖い?
 
 告白されたの嫌だった?」




「ふふっ。違うの。好き、好き。」



慌てた俺に、笑って、




でも、どこか悲しそうに



「好き。」と何度も呟く君。 


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