sweet voice
その日は何の解決策も見いだせず、ただ泥酔しただけだった。


フラつきながら部屋に戻り、着がえることすらせずに寝てしまった。


翌日の土曜日、起きたらもうお昼の12時近くで、頭が割れそうに痛かった。


「そうだ、伸二くんが帰ってくんの、今日だった」


布団にくるまったまま手探りでスマホを探し、開いてみたら伸二くんから着信が数件あった。


ヤバイ、完全に寝過ごした。


折り返し電話しようとして、メッセージが届いてるのに気づき、読み始めた。


『ただいま、さっき成田に着いたよ。


花音さん、もしかして寝てる?


大事な話があるから、起きたら連絡して』


「大事な話って、なんだろう・・・」


いっそのこと、伸二くんから別れ話とかしてくれないかな。


そんなことを考えながら、伸二くんに電話した。


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