sweet voice
「伸二くん、ごめんなさい。
ニューヨークには行けないし、もうつきあえない」
指輪が入ったケースを、伸二くんの前に置いた。
「遠距離恋愛も、無理なんだね」
「伸二くんが悪いんじゃないよ。
私が、どこかで無理してたり気をつかったりしてるのに気づいちゃったから。
伸二くんも、私に遠慮がちだったから」
「僕は本気で、花音さんが好きだよ」
「私も、伸二くんのことが好き。
でも、私の『好き』は、友達や弟としての『好き』なんだと思う」
「それだけじゃないでしょ」
「えっ」
「花音さんは、荒井さんのことがもっと好きなんだと思うよ」
「それは・・・」
「僕をみくびらないでよ」
「ごめんなさい」
謝ることしかできなかった。
ニューヨークには行けないし、もうつきあえない」
指輪が入ったケースを、伸二くんの前に置いた。
「遠距離恋愛も、無理なんだね」
「伸二くんが悪いんじゃないよ。
私が、どこかで無理してたり気をつかったりしてるのに気づいちゃったから。
伸二くんも、私に遠慮がちだったから」
「僕は本気で、花音さんが好きだよ」
「私も、伸二くんのことが好き。
でも、私の『好き』は、友達や弟としての『好き』なんだと思う」
「それだけじゃないでしょ」
「えっ」
「花音さんは、荒井さんのことがもっと好きなんだと思うよ」
「それは・・・」
「僕をみくびらないでよ」
「ごめんなさい」
謝ることしかできなかった。