sweet voice
先方が予約したっていう和食屋さんに着くと、奥の個室に案内された。
「失礼します」
佐伯部長に続いて、私も個室に入った。
中は意外と広くて、堀りごたつのテーブルにはカルディナルビバレッジの部長と荒井さんがすでに座っていたけど、二人とも立ち上がって挨拶した。
荒井さんは、私をチラッと見ただけで、すぐに視線をそらした。
ビールで乾杯して、年明け早々始まるキャンペーンの内容説明や、直近の売上について話があった。
私はいてもいなくても関係ない感じで、一人分の食事が浮いちゃうから人数合わせで呼ばれたんだと思う。
荒井さんには無視されちゃうし、来なければ良かった。
「佐伯部長、もう1点ご報告がありまして。
課長の荒井が、4月から大阪本社へ異動することになったので、そのご報告に参りました」
「えっ・・・」
佐伯部長が口を開く前に、私の声が部屋に響いた。
「失礼します」
佐伯部長に続いて、私も個室に入った。
中は意外と広くて、堀りごたつのテーブルにはカルディナルビバレッジの部長と荒井さんがすでに座っていたけど、二人とも立ち上がって挨拶した。
荒井さんは、私をチラッと見ただけで、すぐに視線をそらした。
ビールで乾杯して、年明け早々始まるキャンペーンの内容説明や、直近の売上について話があった。
私はいてもいなくても関係ない感じで、一人分の食事が浮いちゃうから人数合わせで呼ばれたんだと思う。
荒井さんには無視されちゃうし、来なければ良かった。
「佐伯部長、もう1点ご報告がありまして。
課長の荒井が、4月から大阪本社へ異動することになったので、そのご報告に参りました」
「えっ・・・」
佐伯部長が口を開く前に、私の声が部屋に響いた。