sweet voice
「そっか、じゃあもしかしてクリスマスも一人?」


「そうなんだよ、つきあって最初のクリスマスなのにね。


まあ、もうクリスマスで喜ぶほど若くないし」


「なら、僕たちクリスマスイベントやるんだけど、来ない?


彼氏彼女いない人が集まって、会費集めて飲んで食べてビンゴしたりするんだって。


合コンじゃないからそんなギラギラしてないし、みんなでイベントを楽しもうみたいな」


「伸二くんは何かするの?」


「僕は景品の買い出し」


「楽しそうだね」


「平日だけどさ、せっかくだし来てよ、ね?」


「考えとく」


「場所とか時間はあとで送るね」


確か、別れた日に『クリスマス一緒に過ごす?』なんて冗談ぽく話した気がする。


荒井さんとつきあうことになるとも思ってなかったけど。


伸二くんに、クリスマス誘われるとも思ってなかった。


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