sweet voice
「ちょっと伸二くん、大丈夫?」


「だいじょーぶっすよ、なに言ってんの、か・の・ん」


ノックダウン寸前の伸二くんにお水を飲ませ、介抱してきたけど、店内の冷たい視線が突き刺さる。


「とりあえず出よう、ね?」


会計を済ませて伸二くんを支えながらお店を出て、


「伸二くん、帰れる?」


って聞いたとたん、


「き、気持ち悪い・・・」


伸二くんの顔色が悪くなり、あわてて近くのコンビニに駆けこみ、トイレへ連れて行った。


リバースした伸二くんは青白い顔で出てきた。


イートインスペースに座らせ、ウエットティッシュとペットボトルの水を買い、口元をふいて水を飲ませたら、今度は眠くなったのかウトウトし始めた。


「伸二くん、起きて」


「・・・かのん、一緒に、いよう」


寝ぼけながら話すのを聞いていたら、放っておけなくなってしまった。


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