sweet voice
「そうだ花音、今夜ちょっとつきあえよ。


茜ちゃんも一緒にどう?


一杯おごるぞ」


「ほんとにー?


行く行く、ね、花音?」


「私は別に・・・」


「茜ちゃんは彼氏がいるから無理かもしれないけどさ、花音はヒマだろうし、花音に話があんだよ」


「花音がこれ以上フラフラしたら困るから、お目付け役で参加するよ。


花音を引きずってでも連れてくから、任しといて」


「花音がフラフラした話、俺にも聞かせろよな」


「ちょっと二人とも、人の話を盛らないでよ」


「じゃ、あとで連絡すっから」


彰太は走って会社のエントランスへ入っていった。


彰太の話って、なんだろ?


「っていうか茜、私のフラフラした話を彰太にする気なわけ?」


「当たり前じゃん、花音の近況報告だもん」


< 177 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop