sweet voice
「俺の実家は、今は大阪だけど、子どもの頃は横浜にあったんだ。
で、俺の親父と花音のお父さんは大学の同期で、お互い結婚して家庭をもつようになってからも、家族ぐるみのつきあいがあった。
だから、俺と花音は小さい頃に会ってるんだ」
「え、だって、施設で育ったって・・・」
「それは、もし俺のことを覚えてたら、先入観もたれるのイヤだったから」
「横浜・・・もしかして、レンガの大きなおうち?」
「大きくはないけど、レンガだったぞ」
うろ覚えだけど、お互いの家に遊びに行っていた仲良しの家族がいたような気はする。
私はまだ幼稚園児か小学1年生くらいで、たしか私の兄と同い年の男の子と、もう少し年上のお兄ちゃんと、私と同い年の女の子がいたような・・・
ってことは、私の兄と同い年の男の子が、荒井さんってこと?
「だけど、大阪へ引っ越すことになって、それ以来会えなくなったんだ。
花音は、家族と一緒に見送りに来てくれて、すげー大泣きしてさ」
で、俺の親父と花音のお父さんは大学の同期で、お互い結婚して家庭をもつようになってからも、家族ぐるみのつきあいがあった。
だから、俺と花音は小さい頃に会ってるんだ」
「え、だって、施設で育ったって・・・」
「それは、もし俺のことを覚えてたら、先入観もたれるのイヤだったから」
「横浜・・・もしかして、レンガの大きなおうち?」
「大きくはないけど、レンガだったぞ」
うろ覚えだけど、お互いの家に遊びに行っていた仲良しの家族がいたような気はする。
私はまだ幼稚園児か小学1年生くらいで、たしか私の兄と同い年の男の子と、もう少し年上のお兄ちゃんと、私と同い年の女の子がいたような・・・
ってことは、私の兄と同い年の男の子が、荒井さんってこと?
「だけど、大阪へ引っ越すことになって、それ以来会えなくなったんだ。
花音は、家族と一緒に見送りに来てくれて、すげー大泣きしてさ」