sweet voice
拓海は、車でいろいろ案内してくれた。
信じられないけど、東京から大阪まで一人で運転して車を運んだらしい。
「私も一緒に、東京から大阪までドライブしたかったな」
「俺もそう思ってたけど、花音は一方的に離れていったからな」
しまった、墓穴ほった。
「ごめん」
「残念だったな」
ニヤニヤしながらハンドル握ってる横顔を見てたら、もっと助手席に乗っていたくなった。
あと数時間で、離ればなれになってしまう。
何かしゃべっていないと泣いてしまいそうで、私はくだらないことをずっと話し続けた。
「着いたぞ」
拓海が車を停めたのは、大きな家の目の前だった。
「ここ、どこ?」
「俺んち」
「え、えーっ!!!」
口をポカーンと開けている私の手を引いて、拓海は実家へ入っていった。
信じられないけど、東京から大阪まで一人で運転して車を運んだらしい。
「私も一緒に、東京から大阪までドライブしたかったな」
「俺もそう思ってたけど、花音は一方的に離れていったからな」
しまった、墓穴ほった。
「ごめん」
「残念だったな」
ニヤニヤしながらハンドル握ってる横顔を見てたら、もっと助手席に乗っていたくなった。
あと数時間で、離ればなれになってしまう。
何かしゃべっていないと泣いてしまいそうで、私はくだらないことをずっと話し続けた。
「着いたぞ」
拓海が車を停めたのは、大きな家の目の前だった。
「ここ、どこ?」
「俺んち」
「え、えーっ!!!」
口をポカーンと開けている私の手を引いて、拓海は実家へ入っていった。