sweet voice
「体にだけは気をつけるのよ」


「拓海くんによろしくな」


「長い間、お世話になりました」


「花音・・・」


両親とも、少し涙ぐんでいた。


私も、少しうるうるしていた。


大阪へ行くのは、何度目だろう。


これからは、私の大阪生活が始まる。


まずは、婚姻届を出して、いろいろ変更の手続きをして。


落ち着いたら、部屋を片づけて、仕事を探そう。


新大阪駅に、新幹線が入っていく。


ホームに降り、愛しい人の姿を探す。


「花音、おかえり」


「ただいま。


これから、よろしくお願いします」


拓海が、いつものように手をつないでくれる。


私は、いつまでも二人でいられるように、願いをこめて握り返した。




○o。fin. 。o○
< 219 / 219 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:119

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

彼氏以上、オット未満

総文字数/10,014

恋愛(オフィスラブ)18ページ

表紙を見る
同期以上、彼氏未満

総文字数/61,298

恋愛(オフィスラブ)111ページ

表紙を見る
20代最後の夜は、あなたと

総文字数/80,359

恋愛(オフィスラブ)197ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop