sweet voice
「で、どうすんの今晩は」


「茜に連絡とりたいので、彰太に電話してもらえますか」


「こんな時間に、妻帯者へ電話すんのはどうかと思うけど」


たしかに、もう深夜0時近い。


「でも、カギは会社にあるので、今さら業者に頼むのも無駄な気がして・・・。


だから、茜に泊めてもらおうと思うので、茜の家まで送っていただけませんか?」


「茜さんちはどこ?」


茜の住所を告げると、


「うーん、花音ちゃんの会社を挟んで逆方向だし、今から行くとだいぶ遅くなるけど。


二人とも、明日も仕事だろ?」


「そうですけど、じゃあどうすればいいんですか?」


逆ギレみたいな感じで言い返したら、


「俺んちに泊まればいいじゃん」


荒井さんは、信じられない一言を口にした。


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