いい子って何ですか?
そして、ある日の朝
ママはお仕事に行くための準備をしている
最近、お話しできていないから、お話ししたくて、ママの手帳を隠した
無いって探してるところで隠した場所から出して、褒めて貰って、お話しも出来る作戦をたてた。
「あれ?
ここにあった手帳知らない?」
あっ、よし、これでお話しできる。
これで、あそこから出せば。
「あっ、ママここにあったよ」
えっ――。
「あっ、蒼空(ソラ)ありがとう」
弟が見つけてしまった。
「どういたしまして」
「ふふっ」
ママは優しく双子の兄・蒼空の頭を撫でた。
「あっ、蒼空だけズルい」
嫉妬したのか、双子の弟・駿(シュン)が二人に近づいた。
「はいはい、駿もいいこいいこ」
駿は嬉しそうに頭を撫でられていた。
でも、
本当なら僕が誉められていたのに――。
でも、悪いことしたのは、僕だもんな。