いい子って何ですか?
でも、僕は、自分の誕生日を忘れていた。
生まれた日は知っていたけど、
祝われたことは記憶に無かった。
「ママたち、ここ数年忙しくて、まともに匠実の誕生日祝えてなかった。
匠実は、しっかりして、ちゃんと分かってくれる子だからと思っていたけど、でも、今回はちゃんとしたあげたいと思って」
「誕生日は、蒼空と駿やママやお父さんを祝う日でしょ。
僕にも、誕生日パーティーがあるの?」
僕の言葉に、ママは驚いていた。
僕的には、不思議だったが、ママにとっては、我慢していたよりも残酷なことだったようだ。
また、母は謝っていた。
何で、泣いて謝っているのか理解できなかった。
また、悪いことをしてしまったのだろうか?
一段落ついた頃
せっかく用意したからと誕生日パーティーは行われた。