涙を流した次の日は
第2章 無着色な世界
僕達人間は常に"終わり"から何かを学ぶ。

それが"終わった"とわかった時点で何かを"始めよう"とする。

中には終わる前から何かほかの希望を求めて始める人もいる。

けれど、結局はそれ以前の全てが"終わる"と分かっているから"始める"んだ。


少しでも希望を捨てたくなくて、少しでも絶望を和らげたくて。

何かにすがりながら、誰かを求めながら。

僕達人間はそうやって生きてきた。


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