涙を流した次の日は
僕達人間は"終わる"とわかっていても常にそれを"愛す"ことをやめない。

いつかくる絶望を自らの手で大きくなるまで育てるんだ。

そこに希望が生まれるまで、そこに愛が生まれるまで。

終わりが来るとわかっていても…それをやめることは出来ない。

人間は希望を抱き、それが終わらないことを信じるんだ。

『あんたってほんとドジだねぇ。』

僕だってそうだった。

『ごめんね、春人。

最後まで…そばにいてあげられなくて。』

誰かにすがりながら、愛を注ぎながら生きていた。

『春花…やだ…よ。』
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