優等生と副番長
優等生
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「本日のテストも、立山君が学年トップでした。」
言葉と同時に拍手が舞いおこる。
僕にとってはいつもコレだった。
周りは「凄いね。」とか「いいな」とか言ってるけれど、いいコトなんてあるのかな。
僕はちゃんと現実を見てるつもりだけど、夜遅く終わる塾の帰りは、無事に帰宅出来るかどうかずっとドキドキしてる。
僕はメガネなんかかけてるし、チャラチャラしてる人達からはこのコトを「ガリ勉」と言うのだろう。
大体、この学園だったら僕みたいなのがたくさんいる。
この学園だったら珍しくない。
さて、この学園は幼稚舎から大学まで一度入ればエスカレーター式で進級できる
僕は中等部からの入学だが、幼稚舎からの入園には試験も何もなかったらしい。
密かに僕は、幼稚舎から入りたかったと、高等部にもなって今更後悔している。