優等生と副番長
2週間後、待ちにまった城田さん学校解禁の日だ。
僕の学校までの足取りはいつもより軽かった。
途中で大きな白い車が通り過ぎた。
僕はそれを黙って見ていたけど、見えなくなってからまた歩き始めた。
徐徐に学校が見えて来た。
校庭には白い車が止まっていた。
制服をまともに来ていない。
髪の毛をひとつにまとめている。
いかにも高そうな、車に乗っている。
あれは、城田さんだ。
僕は遂に、走ってた。
少し息を切らしながら、城田さんを覗いてみる。
さりげなく、城田さんの前を横切った。
教室に行くためにだ。
「あれ?お前…」
城田さんは何かに気づいた様だった。
僕は振り向くと、明らかに僕を見ていた。