優等生と副番長
2
¨やーい、やーい。ガリ勉!¨
いつも半袖の男の子。
僕に言いながら、紙のゴミを投げてくる。
近くにいる女の子は女の子で、僕を見てくすくす笑ってる。
中には、耳打ちをしている子もいた。
¨ホントガリ勉だよね、あいつ。テストいつも100点だからって、生意気〜。¨
そんな女の子の会話が聞こえた。
僕は問題集を広げたまま、じっとしている。
この教室には、僕の味方はいないのかな。
僕は一人で戦わなきゃいけないのかな。
僕はずっと一人で耐えなきゃいけないのかな。
僕がここから脱け出す方法はないのかな。
僕はどうしたらいいのかな。