優等生と副番長
3
久しぶりに、自分の過去を思い出した。
思い出したくない、過去。
なんて考えてると、チャイムが鳴って、皆が問題集を片付けた。
チャイムが鳴り終わった後、先生が教室に入って来た。
「…はい、じゃあ、ホームルーム始めるぞ。」
と、何か悩んでいる様に聞こえた。
その言葉を聞いて、クラスの学級委員が声を張る。
「起立」
ガタガタと音を立てて皆が立ち上がる。
「礼」
「おはようございます」
おはようございますの、声が1番大きかったのは、先生だった。
「じゃあ、出欠とるぞ。近くで、いない奴いるか?」
先生がそう尋ねると、各自いませんと、答え始めた。