優等生と副番長
教室に着くと、クラス全員がこちらに来た。
季節は1月。
特進クラスは、中間模試というものが行っていた。
大学も、東大に行く人が多いからだ。
僕は、東大へは行く気は無く、このまま進学するつもりだ。
恵さんは…どうなんだろう…。
東大とかに、行くつもりなのだろうか…。
クラスは今、やけにピリピリしている。
無言で問題集を広げて、無言で取り組んでいる。
決して、図書室などには行かない。
皆、それなりに理由はあるのかもしれない。
でも一番の理由は
格下のくずがいるから。
…でもそれって
凄くひどい事だと思う。
どうして?
同じ人間なのに。
格をつけるのか…
僕は
僕は
そんな事したくない!!