優等生と副番長

3階には、僕の勉強部屋、図書部屋、そして僕の問題集等か置いてある部屋がある。

僕は一番手前の左のドア、勉強部屋のドアを開け、中に入る。
一番奥にある、大きな長机に向かい、イスの横に鞄を降ろす。
すると机にある、B4サイズの紙袋が目に入った。

「はぁ…。またか。」

深いため息を着き、B4サイズの紙袋を開ける。
中身はとっくにわかっていた。

中には、問題集が入っていた。

つまり、これをやれと言うことだ。

勉強は苦痛ではない。
しかし、この様に勝手に問題集が置かれていることに、苦痛を感じていた。

僕は早速問題集を開き、ノートを開いた。
鞄の中から、筆箱を探す。
ない。ない。ない。ない。
どうやら、学校に忘れてしまった様だ。
仕方なく、僕は向かいのドアを開け、シャーペンと消ゴムを取りに行った。

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