優等生と副番長
副番長
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―次の日、学校へ来るとクラスの皆が騒がしかった。
僕らはこういう時だけは珍しく会話をするのだった。
「桜井君、この騒ぎは一体…」
僕は、この特進クラスの中で一番仲が良い、桜井君に声をかけた。
「あ、立山君。そうなんだ。昨日、ガラスを割った音がしただろう?あれは、我が学園の不良…いや、ヤンキーと言ったらいいのかな。…まぁそのヤンキーの女、城田恵がガラスを割ったらしいんだ。それで、今退学か謹慎処分かを相談しているらしいんだ…。」
と、少し暗い顔をしていた気がした。
「そうなんだ…」
桜井君が暗いと僕も暗くなっていた様な気がした。
とにかく、意外な所で意外なことを知ることが出来た。
昨日のヤンキーの人は城田恵。
どうやら、僕らと同じ年らしい。
ヤンキーのことを思うのもなんだか変かもしれないけど、どうか謹慎処分でありますように…。