晴れのち曇り ときどき溺愛
井上さんに言われる通りに自分の携帯のメールアドレスに転送するようにパソコンに設定をして、自分の携帯を開くとそこには個人的なメールの間にポータルにあるのと同じメールが転送されていた。送信先は私の会社のパソコンに与えられたアドレスだった。
「出来ました」
「これで諸住さんにも連絡が行くね。今朝の会議に諸住さんが来てないのを見て、下坂室長はかなり怒ってね。それはそれは怖かったんだよ。あの人、温厚だけど怒ったらものすごく怖いんだ。久しぶりに怖かったなぁ」
そんなことを言いながら井上さんは肩を竦めた。その様子からして本当に怖かったようで、下坂さんの怒りっぷりを思い出しているようだった。
「なんで怒ったのですか?」
「それは同じ課の諸住さんに連絡をするのを忘れた俺たち全員にだよ。勿論、室長自身も含めて。たった一人の営業補佐で、それでなくても諸住さんは不安だろうから気を遣えって」
「営業補佐だからかと思ってました」
「営業補佐っていうけど、あんまり俺たちと変わらないから。女の子は客先に一人で行かせないというのがウチの会社のルールというか、上の考えなんだ。営業補佐と名刺に書いていると二人で客先に行った時に相手からの連絡は営業である男の人の方に来るだろ。そのうち、名刺はそのままだけど、諸住さんは営業になるよ」
「出来ました」
「これで諸住さんにも連絡が行くね。今朝の会議に諸住さんが来てないのを見て、下坂室長はかなり怒ってね。それはそれは怖かったんだよ。あの人、温厚だけど怒ったらものすごく怖いんだ。久しぶりに怖かったなぁ」
そんなことを言いながら井上さんは肩を竦めた。その様子からして本当に怖かったようで、下坂さんの怒りっぷりを思い出しているようだった。
「なんで怒ったのですか?」
「それは同じ課の諸住さんに連絡をするのを忘れた俺たち全員にだよ。勿論、室長自身も含めて。たった一人の営業補佐で、それでなくても諸住さんは不安だろうから気を遣えって」
「営業補佐だからかと思ってました」
「営業補佐っていうけど、あんまり俺たちと変わらないから。女の子は客先に一人で行かせないというのがウチの会社のルールというか、上の考えなんだ。営業補佐と名刺に書いていると二人で客先に行った時に相手からの連絡は営業である男の人の方に来るだろ。そのうち、名刺はそのままだけど、諸住さんは営業になるよ」