晴れのち曇り ときどき溺愛
斉藤さんと私はパソコンや資料をキャビネットに片付けると一緒にカフェに向かうことにした。時間的に会社帰りの女の子が多いと思うから、座れたらいいのにと思いながら行くと仕事帰りの女の子はたくさんいたけど、私と斉藤さんは席に座ることが出来た。
斉藤さんと一緒にいると私もつい男の人とカフェに来ていることさえ忘れてしまいそうだった。琉生と二人では慣れているから少し違うけど、同期の拳と二人で来た方がもっと緊張するだろう。
「俺はブレンドと梨佳ちゃんお勧めのフルーツタルトにする」
「私はカプチーノにします」
「タルトは?」
「全部は食べれないので」
ここのタルトはしっかりとした本格的な味なので、一つ食べたならきっと夕食は何も入らなくなると思う。でも、そそられる。食べたいのに食べれない。これが帰って寝るだけの歓迎会の後ならきっと食べたと思う。今日の歓迎会の店は飲み放題のついたコースとはいえ、普通に行くには少し敷居の高い店だから楽しみだった。
斉藤さんと一緒にいると私もつい男の人とカフェに来ていることさえ忘れてしまいそうだった。琉生と二人では慣れているから少し違うけど、同期の拳と二人で来た方がもっと緊張するだろう。
「俺はブレンドと梨佳ちゃんお勧めのフルーツタルトにする」
「私はカプチーノにします」
「タルトは?」
「全部は食べれないので」
ここのタルトはしっかりとした本格的な味なので、一つ食べたならきっと夕食は何も入らなくなると思う。でも、そそられる。食べたいのに食べれない。これが帰って寝るだけの歓迎会の後ならきっと食べたと思う。今日の歓迎会の店は飲み放題のついたコースとはいえ、普通に行くには少し敷居の高い店だから楽しみだった。