晴れのち曇り ときどき溺愛
食事もお酒もそしてデザートも本当に美味しかった。初めてのシステム課での飲み会で女の子は私一人だから、心配はしたけど終始楽しい時間を過ごせた。
下坂さんと話をしながら、歓迎会が終わりに近づくにつれ、私は気持ちがお見合いの日に遡っていくような気がしていた。ふと向けられた視線にドキドキとしてしまい、歓迎会が始まる前に斉藤さんが言っていた言葉が現実になりそうで怖かった。話せば話すほど、下坂さんの内面の輝きに魅せられていく。
「みんな気を付けて帰るように」
しばらくして会計を終らせた下坂さんは笑いながら『明日清算のメールする』と言った。話し足りないのか、見城さんと井上さんは二人して夜の繁華街に消えていく。そんな二人の後ろ姿をみていると私に声を掛けてきたのは下坂さんだった。
「諸住さん。駅まで送るよ」
「室長が梨佳ちゃんを送ってくれるなら、俺も帰ります。俺の住んでいるマンションは駅と反対なんだよね。じゃ、室長、梨佳ちゃん。お疲れ様でした」
そういうと、斉藤さんは私と下坂さんを置いたまま、手を振りながら駅とは反対の方に歩き出してしまった。
下坂さんと話をしながら、歓迎会が終わりに近づくにつれ、私は気持ちがお見合いの日に遡っていくような気がしていた。ふと向けられた視線にドキドキとしてしまい、歓迎会が始まる前に斉藤さんが言っていた言葉が現実になりそうで怖かった。話せば話すほど、下坂さんの内面の輝きに魅せられていく。
「みんな気を付けて帰るように」
しばらくして会計を終らせた下坂さんは笑いながら『明日清算のメールする』と言った。話し足りないのか、見城さんと井上さんは二人して夜の繁華街に消えていく。そんな二人の後ろ姿をみていると私に声を掛けてきたのは下坂さんだった。
「諸住さん。駅まで送るよ」
「室長が梨佳ちゃんを送ってくれるなら、俺も帰ります。俺の住んでいるマンションは駅と反対なんだよね。じゃ、室長、梨佳ちゃん。お疲れ様でした」
そういうと、斉藤さんは私と下坂さんを置いたまま、手を振りながら駅とは反対の方に歩き出してしまった。