晴れのち曇り ときどき溺愛
自分の立場
会社が合併してから一か月が過ぎた頃、最初はお茶くみとコピーから始まった私の仕事も徐々にシステム課としての仕事に移りつつあった。歓迎会の次の日から私は営業会議にも出席するようになり、激しい論戦を繰り広げる場所に身を置くと自分の居場所が出来たような気がする。会議は毎日決まった時間ではなく議題がある時に行われるので何時あるか分からない分ドキドキする。
そして今日も会議の後に見城さんから、文書の作成と書類の整理を頼まれた。さっきの会議の内容を盛り込んだものだった。一番最初に与えられた見城さんの仕事を期日通りに仕上げたからか、今では安心して頼まれるようになっていた。
「諸住さん。悪い、コーヒーを淹れてくれる?」
パソコンの前で奮闘する私にそう言ったのは下坂さんだった。下坂さんは会議の後、難しい案件を扱っているのか、朝から眉間の皺が薄れることはない。
「ブラックでいいですか?」
「いや、砂糖とミルクも淹れて」
「はい」
いつもはブラックなのに、今日は砂糖とミルク入りがいいらしい。疲れている時は甘いものが欲しいとのかなって思いながら私は下坂さんのカップに砂糖ミルク入りのコーヒーを作った。
「甘いな」
そして今日も会議の後に見城さんから、文書の作成と書類の整理を頼まれた。さっきの会議の内容を盛り込んだものだった。一番最初に与えられた見城さんの仕事を期日通りに仕上げたからか、今では安心して頼まれるようになっていた。
「諸住さん。悪い、コーヒーを淹れてくれる?」
パソコンの前で奮闘する私にそう言ったのは下坂さんだった。下坂さんは会議の後、難しい案件を扱っているのか、朝から眉間の皺が薄れることはない。
「ブラックでいいですか?」
「いや、砂糖とミルクも淹れて」
「はい」
いつもはブラックなのに、今日は砂糖とミルク入りがいいらしい。疲れている時は甘いものが欲しいとのかなって思いながら私は下坂さんのカップに砂糖ミルク入りのコーヒーを作った。
「甘いな」