晴れのち曇り ときどき溺愛
営業室に入ると下坂さんは出社していて難しい表情で資料を見ている。私が営業室に入ってきたことに気付くとゆっくりと表情を緩めた。昨日のことは何もなかったかのようにいつもと変わらない下坂さんがそこには居た。
「おはよう。今日は早いね」
「おはようございます。一本早い電車に乗れましたので。あの、昨日はありがとうございました」
「気にしないでいいよ。それより、そのファイルも見といて」
私は自分の机の上に一冊のファイルが置いてある。きっとこれは下坂さんが置いてくれたもので、今日の客先の内容だと思う。ブルーのファイルにはかなり分厚い資料が綴られていた。
「それと、来た早々悪いけど、コーヒーを淹れて貰ってもいい?」
「はい」
静かな空間。
下坂さんが書類を捲る音が聞こえ、コポコポとコーヒーメーカーが香りを立てながら落ちる音を聞きながら私は自分の席で置いてあるファイルと捲る。内容は今回の営業先の決算資料から、今までの訪問履歴、それらが詳しく書かれてある。
パソコン内のセキュリティフォルダに入っているものを取り出して私の為に準備してくれていた。セキュリティフォルダを開けられるのは決まった権限を持つ人だけ。この同行が終われば、この資料に今日の訪問の記録を書き込みをして、下坂さんに戻さないといけない。
出来上がったコーヒーを下坂さんに届けると、ニッコリと笑った。
「ありがとう」
「はい」
「おはよう。今日は早いね」
「おはようございます。一本早い電車に乗れましたので。あの、昨日はありがとうございました」
「気にしないでいいよ。それより、そのファイルも見といて」
私は自分の机の上に一冊のファイルが置いてある。きっとこれは下坂さんが置いてくれたもので、今日の客先の内容だと思う。ブルーのファイルにはかなり分厚い資料が綴られていた。
「それと、来た早々悪いけど、コーヒーを淹れて貰ってもいい?」
「はい」
静かな空間。
下坂さんが書類を捲る音が聞こえ、コポコポとコーヒーメーカーが香りを立てながら落ちる音を聞きながら私は自分の席で置いてあるファイルと捲る。内容は今回の営業先の決算資料から、今までの訪問履歴、それらが詳しく書かれてある。
パソコン内のセキュリティフォルダに入っているものを取り出して私の為に準備してくれていた。セキュリティフォルダを開けられるのは決まった権限を持つ人だけ。この同行が終われば、この資料に今日の訪問の記録を書き込みをして、下坂さんに戻さないといけない。
出来上がったコーヒーを下坂さんに届けると、ニッコリと笑った。
「ありがとう」
「はい」