晴れのち曇り ときどき溺愛
「今度、新しくプロジェクトを始めることが決まった。その仕事はメインでシステム課が受け持つことになる。それで、その中心的な仕事を俺と見城と一緒にして貰うつもりだがどうだろうか?」
一緒に来て、話があると言われたら仕事のことしかないと思うけど…。と心の中で思いながらも話しを聞いていると下坂さんの言っていた意味を一回で理解出来なかった。
「今、何て言われましたか?」
「いや、だから。今度の新しいプロジェクトの仕事を俺と見城と一緒にして貰いたいって」
今月から補佐が抜けて営業となってはいるけど、今から見城さんと一緒に動いて経験を積まないといけない。それなのに、経験を積む前にプロジェクトの参加というのはちょっと無理がある気がする。これが半年後のことだったら、きっと私は喜んでこの話を聞くことが出来ただろう。でも、今の私は自分の中に自信もなれば、これと言って出来ることはない。
井上さんに教えて貰った基礎の中の基礎だけが今の私の武器になる。でも、それは武器と言えるレベルではない。身を守ることすら怪しい。
「私がですか?」
「井上さんは進藤さんの指導があるし、斉藤は別のプロジェクトを始動している。見城と俺だけでは手が足りない時もあるので諸住さんにはシステム課の営業として仕事に入って欲しいと思っている。勿論、今から見城と俺とで仕事を教えるからそんなに心配しなくていい」
一緒に来て、話があると言われたら仕事のことしかないと思うけど…。と心の中で思いながらも話しを聞いていると下坂さんの言っていた意味を一回で理解出来なかった。
「今、何て言われましたか?」
「いや、だから。今度の新しいプロジェクトの仕事を俺と見城と一緒にして貰いたいって」
今月から補佐が抜けて営業となってはいるけど、今から見城さんと一緒に動いて経験を積まないといけない。それなのに、経験を積む前にプロジェクトの参加というのはちょっと無理がある気がする。これが半年後のことだったら、きっと私は喜んでこの話を聞くことが出来ただろう。でも、今の私は自分の中に自信もなれば、これと言って出来ることはない。
井上さんに教えて貰った基礎の中の基礎だけが今の私の武器になる。でも、それは武器と言えるレベルではない。身を守ることすら怪しい。
「私がですか?」
「井上さんは進藤さんの指導があるし、斉藤は別のプロジェクトを始動している。見城と俺だけでは手が足りない時もあるので諸住さんにはシステム課の営業として仕事に入って欲しいと思っている。勿論、今から見城と俺とで仕事を教えるからそんなに心配しなくていい」