晴れのち曇り ときどき溺愛
さっきまで少しは美味しいと感じていたベーグルサンドの味がいよいよしなくなってきた。緊張の為か、喉の奥が乾いていく。ガムシロップを入れているアイスカフェラテも微かなコーヒーの風味を感じるだけの水になっていた。
「数日前までは営業補佐だったのに自信ないです」
「でも、今は営業だろ。営業が出来ると思ったから、補佐から営業にしたんだ。俺も見城も居るから大丈夫だから」
それを言われてしまうと何も言えなくなる。会社が合併して、営業から営業補佐になり、システム課での三か月が経って、営業補佐からまた営業になれて本当に嬉しかった。でも、こうなることが分かっていたら、もう少し営業補佐でも良かったかもしれない。
さっき、座った時に入れ替わったプライベートのスイッチはいつの間にか仕事モードのスイッチに切り替わっている。もう逃げ道はなかった。
「頑張ります」
「それでいい。その件に関しては見城を交えて会議を行うから。それと、進藤さんの件だけど」
「はい」
「彼女は秘書課から来たばかりで何も分からないと思うから、諸住さんにお願いすることもあると思うからその時はよろしく頼む」
「はい。私に出来ることなら。でも、進藤さんはとっても綺麗な人ですね。さすが秘書課という感じです」
「綺麗かどうか俺には分からない。絵里菜が生まれた時から知っているから、隆二の妹だから幼馴染ではあるけど、妹と言った方がしっくりくるかもしれない」
「数日前までは営業補佐だったのに自信ないです」
「でも、今は営業だろ。営業が出来ると思ったから、補佐から営業にしたんだ。俺も見城も居るから大丈夫だから」
それを言われてしまうと何も言えなくなる。会社が合併して、営業から営業補佐になり、システム課での三か月が経って、営業補佐からまた営業になれて本当に嬉しかった。でも、こうなることが分かっていたら、もう少し営業補佐でも良かったかもしれない。
さっき、座った時に入れ替わったプライベートのスイッチはいつの間にか仕事モードのスイッチに切り替わっている。もう逃げ道はなかった。
「頑張ります」
「それでいい。その件に関しては見城を交えて会議を行うから。それと、進藤さんの件だけど」
「はい」
「彼女は秘書課から来たばかりで何も分からないと思うから、諸住さんにお願いすることもあると思うからその時はよろしく頼む」
「はい。私に出来ることなら。でも、進藤さんはとっても綺麗な人ですね。さすが秘書課という感じです」
「綺麗かどうか俺には分からない。絵里菜が生まれた時から知っているから、隆二の妹だから幼馴染ではあるけど、妹と言った方がしっくりくるかもしれない」