晴れのち曇り ときどき溺愛
端正で涼やかな進藤さんの見せた無邪気な一面が胸の奥にチクリと痛む。進藤さんは見た目だけでなく中身もとっても魅力的で神様は彼に一物どころかたくさんの物を与えているようだった。
ワインのおかげもあって時間が経つにつれて次第に打ち解けてきて、小学校や中学校の頃の話や高校、大学の自分がなんでも出来ると勘違いしていて、失敗した話。実際に社会に出て社会の厳しさに負けそうになった時のことなどを話してくれた。
人生において尊敬出来る先輩に出会ったこと。誰よりも大事な親友に出会ったこと。そして今があると笑って話している。
「俺の残していた給食のから揚げを横からかっ攫って行ったんだ。それで、喧嘩して、次の日の給食のプリンで仲直りをした。俺はプリンに負けたんだ」
その屈託のない話に私はワインを飲みながら耳を傾けた。艶やかな声が優しく響きドキドキもするのに、それ以上に面白い話に笑ってばかりだった。今は仕事が堪らなく楽しいから、何よりも仕事重視の毎日を送っていて、詳しくは話せないけど、今の仕事に遣り甲斐があるらしい。
「玲奈さんは秘書課だから、数字とかは関係ないね」
ワインのおかげもあって時間が経つにつれて次第に打ち解けてきて、小学校や中学校の頃の話や高校、大学の自分がなんでも出来ると勘違いしていて、失敗した話。実際に社会に出て社会の厳しさに負けそうになった時のことなどを話してくれた。
人生において尊敬出来る先輩に出会ったこと。誰よりも大事な親友に出会ったこと。そして今があると笑って話している。
「俺の残していた給食のから揚げを横からかっ攫って行ったんだ。それで、喧嘩して、次の日の給食のプリンで仲直りをした。俺はプリンに負けたんだ」
その屈託のない話に私はワインを飲みながら耳を傾けた。艶やかな声が優しく響きドキドキもするのに、それ以上に面白い話に笑ってばかりだった。今は仕事が堪らなく楽しいから、何よりも仕事重視の毎日を送っていて、詳しくは話せないけど、今の仕事に遣り甲斐があるらしい。
「玲奈さんは秘書課だから、数字とかは関係ないね」