晴れのち曇り ときどき溺愛
　幼馴染で婚約者だからなのだろうか？でも、だから私が代打ということなのかもしれないけど、仕事だと割り切るには厳しい。

　部下である私にとって上司である下坂さんからのパーティ出席という仕事依頼を断る理由は何もなかった。慣れない場所に行くのは正直嫌だけど、業務なら仕方ない。


「ご期待に沿えるかどうか分かりませんが、頑張ります」


「助かる。パーティで必要な服とか靴とかは進藤さんに聞いて貰ったら分かると思う。それと、出席者名簿を後から渡すので、それも中身をある程度把握して貰いたい。打ち合わせはそんなにないが、前日の夕方にパーティで着るものと名簿の内容を確認させて貰う。それと見城と一緒にしている仕事に関してのミーティングをしたいと思っている。」


　下坂さんと見城さんと私で一緒にしている仕事も徐々にだけど形になっている。殆どが下坂さんと見城さんによって進められているけど、私にとっても初めてのプロジェクトと言うこともあり、少しだけ肩に力が入っている。


　私の受け持つ部分は二人に比べたら少ないけど順調に進んでいる。


「わかりました。あの、ミーティングは何時にしますか？」

「明後日の定時後は厳しいかな？残業をお願いすることになるけど」

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