晴れのち曇り ときどき溺愛
「なんか大変なのね」

「父と兄の束縛が嫌でこの会社に入社したのに今も何かというと呼び出されます。早く恋愛して結婚しないと政略結婚の駒にされたらたまりませんから。こんなどうでもいい話をしてすみません。少しだけパーティの件で説明させて貰います」

「はい。よろしくお願いします」

「今回のパーティは社交の面が強引のでビジネススーツではなく、シンプルで落ち着いた色合いのワンピースかドレス、アンサンブルがいいと思います。ワンピースでもドレスでも過度な肌の露出は避けることがいいと思います。パンプスはヒールは高めでいいと思います。梨佳さんが高めのパンプスを履いても春くんの身長だったらどのくらいの高さでも大丈夫です。着て行けそうなものはありますか?」


 パンプスはあるけど、パーティに着て行けそうなワンピースもドレスも持ち合わせてなかった。


「着て行けるようなものはないわ」

「背丈が一緒なら私のをお貸ししますが、どう考えても私の服を着たら、スカートが短すぎます」


 私と進藤さんの身長差は5センチくらいだけど、どう見てもウエストサイズが違うので丈がどうとかいう前に入らない可能性が大きい。


「玲奈に相談してみる」






< 191 / 361 >

この作品をシェア

pagetop