晴れのち曇り ときどき溺愛
「タダで食事を出来るって思えないわ」


「大丈夫です。私も出席していると思います。名簿に兄の名前があったので近いうちに連絡があるでしょう。ですので私と一緒に女子会をする気分でお食事を楽しみましょ」


 進藤さんは女子会なんて簡単に言うけど、そんなことは簡単でも何でもない。とりあえず玲奈に連絡しないといけないと思った。それからでないと何も始まらない気がする。


「女子会気分で行けるかは分からないけど。進藤さんありがとう」

「では私は井上さんから言われている仕事があるので席に戻りますね」


 進藤さんは自分の席に戻り、スムーズに自分の仕事に戻ったけど、私はまだ混乱中だった。とりあえず玲奈に連絡をして、それからだと思った。


『実は会社の関係のパーティに出席するようになったの。で、玲奈に服のことを相談したいんだけど時間ある?』


 メールを打つと、しばらくして玲奈からの返信があったメールを見て私は地の底まで気分が落ちた。

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