晴れのち曇り ときどき溺愛
絵里菜さんのお兄さんの進藤隆二さんは下坂さんのような綺麗さはないけど、穏やかで大人の魅力に溢れた人だった。
進藤さんと玲奈のお見合いから私のこの物思いは始まっている。巡り合わせというのは本当に不思議であのお見合いがなければ私は下坂さんに恋をすることはなかったかもしれない。そう思うと複雑だった。絵里菜さんは下坂さんのことをどう思っているのだろう。
営業室での二人はとっても仲がいい。そんな姿を見る度に胸が少し痛んだけど、お似合いすぎるから仕方ないと自分でも分かる。琉生はぶつかってこいというけど、ぶつかる前から玉砕しているのにわざわざ傷つきに行くのもどうなのだろう。
絵里菜さんのことがとっても好きだと思う反面羨ましくも思う。
「お店の感じも可愛いし、メニューを見る限りはどれを頼もうか迷う。そういう意味ではもうドキドキしてると言ってもいいかも」
「よかった~。実は兄からこの店のことを他の女の子の目から見てどうなのか聞いて欲しいと言われて、今日は梨佳さんを誘ったんです。私の意見はどうしても信用できないらしく。私は結構好きなんですが」
「そうなの?」
「妹の意見は論外らしいです。料理の値段と味と満足度を知りたいらしくて」
「別に私、食に拘る方ではないけど」
「ただ普通に素直な意見を聞ければそれでいいです」
進藤さんと玲奈のお見合いから私のこの物思いは始まっている。巡り合わせというのは本当に不思議であのお見合いがなければ私は下坂さんに恋をすることはなかったかもしれない。そう思うと複雑だった。絵里菜さんは下坂さんのことをどう思っているのだろう。
営業室での二人はとっても仲がいい。そんな姿を見る度に胸が少し痛んだけど、お似合いすぎるから仕方ないと自分でも分かる。琉生はぶつかってこいというけど、ぶつかる前から玉砕しているのにわざわざ傷つきに行くのもどうなのだろう。
絵里菜さんのことがとっても好きだと思う反面羨ましくも思う。
「お店の感じも可愛いし、メニューを見る限りはどれを頼もうか迷う。そういう意味ではもうドキドキしてると言ってもいいかも」
「よかった~。実は兄からこの店のことを他の女の子の目から見てどうなのか聞いて欲しいと言われて、今日は梨佳さんを誘ったんです。私の意見はどうしても信用できないらしく。私は結構好きなんですが」
「そうなの?」
「妹の意見は論外らしいです。料理の値段と味と満足度を知りたいらしくて」
「別に私、食に拘る方ではないけど」
「ただ普通に素直な意見を聞ければそれでいいです」