晴れのち曇り ときどき溺愛
絵里菜さんと斉藤さんが出社してから、これからの事を話し合うということで井上さんの話は始まった。下坂さんが解雇されたことにより、井上さんが臨時の室長になったということ。
三人でしていたプロジェクトは見城さんと私ですること。井上さんと絵里菜さんで行っていた仕事は井上さんの代わりに斉藤さんが入ることになった。下坂さんが居なくなっても仕事は無くならないし、プロジェクトだけでなく進藤商事のシステム導入の話もある。井上さんと絵里菜さんの仕事もあるし、斉藤さんの仕事もある。
仕事だけは山の様にある。
会議が終わると、見城さんは段ボールを総務課に運び、井上さんと斉藤さんは普段通りに仕事を始めた。そして、絵里菜さんは自分の仕事を淡々としていた。下坂さんがどこかに営業行っているとしか思えないくらいにいつも通りの営業室だった。解雇のことが嘘のように静かだった。
斉藤さんは私と同じように何も知らなくて驚いていたが、絵里菜さんはあまり驚いている様子はなかった。でも、考えてみれば幼馴染な上に婚約者なのだから下坂さん個人から色々と聞いているだろう。
「梨佳さん。一緒にランチに行きませんか?」
絵里菜さんは自分の仕事が落ち着いたのか、私を誘ってきた。私はというと、見城さんにいくつもの指摘をされ、それを修正している途中だった。相変わらずの赤いラインはいっぱい引かれていた。
「今、あんまりキリが良くないから、後から行くことにする。折角、誘ってくれたのにごめんね」
「わかりました。では、お先に行ってきます」
三人でしていたプロジェクトは見城さんと私ですること。井上さんと絵里菜さんで行っていた仕事は井上さんの代わりに斉藤さんが入ることになった。下坂さんが居なくなっても仕事は無くならないし、プロジェクトだけでなく進藤商事のシステム導入の話もある。井上さんと絵里菜さんの仕事もあるし、斉藤さんの仕事もある。
仕事だけは山の様にある。
会議が終わると、見城さんは段ボールを総務課に運び、井上さんと斉藤さんは普段通りに仕事を始めた。そして、絵里菜さんは自分の仕事を淡々としていた。下坂さんがどこかに営業行っているとしか思えないくらいにいつも通りの営業室だった。解雇のことが嘘のように静かだった。
斉藤さんは私と同じように何も知らなくて驚いていたが、絵里菜さんはあまり驚いている様子はなかった。でも、考えてみれば幼馴染な上に婚約者なのだから下坂さん個人から色々と聞いているだろう。
「梨佳さん。一緒にランチに行きませんか?」
絵里菜さんは自分の仕事が落ち着いたのか、私を誘ってきた。私はというと、見城さんにいくつもの指摘をされ、それを修正している途中だった。相変わらずの赤いラインはいっぱい引かれていた。
「今、あんまりキリが良くないから、後から行くことにする。折角、誘ってくれたのにごめんね」
「わかりました。では、お先に行ってきます」