晴れのち曇り ときどき溺愛
琉生とメールをし終わってから自分の席に戻ると、相変わらずザワザワをしたままだった。こんな急に展開するなんて誰も『兆候に気付かなかったのかな?』なんて思ったけど、実際に昨日までの私も気付かなかった。
怜奈は大丈夫だと言ったけどもしも私がリストラの対象になったらどうしよう。貯金はそんなにないし、実家に戻るとしても次の就職が決まるまでの事を考えると不安になった。怜奈が言った言葉を信じるしかなかった。
「梨佳。その後、何かあったか?」
取引先から戻ってきた琉生が私の席の隣に座ったのは昼も過ぎていた時間だった。余程、大変だったのか琉生の顔には疲労が浮かんでいる。何も分からない状況で取引先に説明に行くのは大変だったと思う。私の取引先からはまだ連絡は何もなかった。
「まだ何も。周りも少し前まではザワザワしていたけど、今は落ち着き始めてる。上からの連絡を待たないと何も始まらないというのがみんな分かったみたい。待つってこんなに苦しいとは思わなかった」
「俺も大変だった。どうしてか情報が流れていて、連絡があった先だけ訪問してきた。でも、何も言えないから謝るしか出来なかった」
怜奈は大丈夫だと言ったけどもしも私がリストラの対象になったらどうしよう。貯金はそんなにないし、実家に戻るとしても次の就職が決まるまでの事を考えると不安になった。怜奈が言った言葉を信じるしかなかった。
「梨佳。その後、何かあったか?」
取引先から戻ってきた琉生が私の席の隣に座ったのは昼も過ぎていた時間だった。余程、大変だったのか琉生の顔には疲労が浮かんでいる。何も分からない状況で取引先に説明に行くのは大変だったと思う。私の取引先からはまだ連絡は何もなかった。
「まだ何も。周りも少し前まではザワザワしていたけど、今は落ち着き始めてる。上からの連絡を待たないと何も始まらないというのがみんな分かったみたい。待つってこんなに苦しいとは思わなかった」
「俺も大変だった。どうしてか情報が流れていて、連絡があった先だけ訪問してきた。でも、何も言えないから謝るしか出来なかった」