晴れのち曇り ときどき溺愛
　昼休みになってすぐに私は待ち合わせのカフェに急いだ。女の子でカフェは溢れていた。その溢れる人の中で優雅に座る玲奈を見つけた。席が埋まっていて残念そうにカフェから出ていく女の子たちを見て、可哀想と思いつつも席が取れていることに感謝だった。


「おまたせ、玲奈。待った？」

「ううん。そんなに待ってない。今日はいつもより早く常務の仕事が終わったから休みを取れそうだったから梨佳にメールしたの。梨佳こそ、仕事の方は大丈夫だった？この時期の営業課は忙しいでしょ」


「うん。仕事は忙しい。でも、今日は前期の挨拶回りだけだったから怜奈のメールを見た時は営業室に帰ってきていたの。ここのサンドイッチを食べたいと思っていたからとっても嬉しい」

　テーブルに運ばれてきたのは日替わりのサンドイッチで、生ハムとサラダと卵というオーソドックスなものだったけど、私はこの組み合わせが大好きだった。生ハムと卵はどこでも同じだろうけど、ここのサンドイッチのサラダは新鮮な野菜が零れそうなほど入っている。

　サンドイッチだけでなく、この日替わりセットには小さなデザートが付いているところも女の子の心を擽る。今日はデザートもヨーグルトゼリーでそれも私のお気に入りだった。

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