晴れのち曇り ときどき溺愛
見城さんの素っ気ない言葉にも彼は満面の笑みを浮かべている。弟と同じ年くらいだろうか?自分の弟は生意気になってしまって可愛げがないけど、この人は本当に可愛い。システムの勉強も一緒に出来ればとも思う。
一緒に勉強する相手が出来たと思ったのも一瞬だった。一瞬の後は現実が待っている。
「斉藤唯人(さいとうゆいと)です。入社六年目です。よろしくお願いします。名前はなんて言うの?」
「営業課から来ました諸住梨佳です。入社は四年目です。よろしくお願いします」
入社六年目…。
「梨佳ちゃんか。可愛い名前だね。顔も可愛いし仕事のテンション上がる。四年目なら俺の後輩になるね。やっと俺にも後輩が出来た。二十八にして初の後輩が出来た。頑張り甲斐がある」
「じゃ、その勢いで昨日期限の書類を終らせて貰おうか。室長は優しいから一週間の期限をくれたけど、俺は今日中にやれって思うくらいだ。先輩なら見本を見せないとな」
「え?」
見城さんのドS発言に斉藤さんは静かに口を閉じた。それにしても斉藤さんの若さというか無邪気さは何だろう。肌なんかツルツルだしリュックでも背負い、カジュアルなシャツでも着れば『学割』が使えそう。
一緒に勉強する相手が出来たと思ったのも一瞬だった。一瞬の後は現実が待っている。
「斉藤唯人(さいとうゆいと)です。入社六年目です。よろしくお願いします。名前はなんて言うの?」
「営業課から来ました諸住梨佳です。入社は四年目です。よろしくお願いします」
入社六年目…。
「梨佳ちゃんか。可愛い名前だね。顔も可愛いし仕事のテンション上がる。四年目なら俺の後輩になるね。やっと俺にも後輩が出来た。二十八にして初の後輩が出来た。頑張り甲斐がある」
「じゃ、その勢いで昨日期限の書類を終らせて貰おうか。室長は優しいから一週間の期限をくれたけど、俺は今日中にやれって思うくらいだ。先輩なら見本を見せないとな」
「え?」
見城さんのドS発言に斉藤さんは静かに口を閉じた。それにしても斉藤さんの若さというか無邪気さは何だろう。肌なんかツルツルだしリュックでも背負い、カジュアルなシャツでも着れば『学割』が使えそう。