晴れのち曇り ときどき溺愛
井上さんに出来上がった資料をプリントアウトして持っていくと確認した後に『お昼からまたお願いする』と言ってくれたのでホッとした。時間はちょうど昼休みになったので私は外に食事に行こうと思った。今日は社食ではなく、少し静かな場所でゆっくりしたかった。
「お昼いただきます」
「諸住さん」
財布の入ったポーチを持って営業室を出ようとすると、不意に下坂さんから声を掛けられた。まさか、今から何かの仕事を頼まれるのかと思って、ポーチを机の上に置くと、下坂さんはニッコリと笑った。
「一緒に食事に行こうか」
室長である下坂さんからのお誘いは不意打ち過ぎた。きっと、気を使って誘ってくれているのだろうけど心の準備が出来ない。
お見合いの日の事や居酒屋で再会した日の事を思い出す。そして、出会って三回目の今日は直属の上司になっていて目の前にいる。簡単な仕事でも何でも一生懸命になっている時はいい。でも、こんな風に休み時間を誘われるとどうしていいか分からなくなる。
「一緒にですか?」
「嫌じゃなかったら」
下坂さんのその言葉に営業課の人の視線が一気に私に向く。システム課に来て一日目から室長である下坂さんのお誘いは受けるべきなんだろうけどどうしていいか分からない。
「俺も一緒でいいですか?」
そう言ったのは見城さんだった。
「そうだな。人数は多い方が楽しい」
「お昼いただきます」
「諸住さん」
財布の入ったポーチを持って営業室を出ようとすると、不意に下坂さんから声を掛けられた。まさか、今から何かの仕事を頼まれるのかと思って、ポーチを机の上に置くと、下坂さんはニッコリと笑った。
「一緒に食事に行こうか」
室長である下坂さんからのお誘いは不意打ち過ぎた。きっと、気を使って誘ってくれているのだろうけど心の準備が出来ない。
お見合いの日の事や居酒屋で再会した日の事を思い出す。そして、出会って三回目の今日は直属の上司になっていて目の前にいる。簡単な仕事でも何でも一生懸命になっている時はいい。でも、こんな風に休み時間を誘われるとどうしていいか分からなくなる。
「一緒にですか?」
「嫌じゃなかったら」
下坂さんのその言葉に営業課の人の視線が一気に私に向く。システム課に来て一日目から室長である下坂さんのお誘いは受けるべきなんだろうけどどうしていいか分からない。
「俺も一緒でいいですか?」
そう言ったのは見城さんだった。
「そうだな。人数は多い方が楽しい」