魅惑への助走
***
♪♪♪~
SWEET LOVEのオフィス内。
パソコンに向かい、会社宛に届いたメールをチェックしていた時、脇に置いて充電中だった私の携帯電話が鳴り出した。
これはメール受信音、ディスプレイで確認すると上杉くんからだった。
社内では撮影中や重要な会議の際は携帯の電源オフもしくはマナーモード必須だけど。
個人宛に業務に関する連絡があることも少なくないので、明らかな私用以外は通話も問題ない。
私用メールチェックくらいなら、業務に支障のない限りは黙認されている。
てなわけで私は、上杉くんからのメール本文を受信した。
どうやら夏祭りと花火大会の開始時刻を調べてくれたようだ。
夜、日が暮れてからということで間違いはないので、去年は日没後適当な時間に顔を出していたため、正式な開始時刻は考えたことがなかった。
「あら、明美ちゃん。彼氏から?」
隣の席でこれまたパソコンに向かい、顧客リストの整理をしていた榊原先輩が、私の様子を見てそんなことを尋ねてきた。
「違いますよ。友達からです。第一私、彼氏なんていないし」
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SWEET LOVEのオフィス内。
パソコンに向かい、会社宛に届いたメールをチェックしていた時、脇に置いて充電中だった私の携帯電話が鳴り出した。
これはメール受信音、ディスプレイで確認すると上杉くんからだった。
社内では撮影中や重要な会議の際は携帯の電源オフもしくはマナーモード必須だけど。
個人宛に業務に関する連絡があることも少なくないので、明らかな私用以外は通話も問題ない。
私用メールチェックくらいなら、業務に支障のない限りは黙認されている。
てなわけで私は、上杉くんからのメール本文を受信した。
どうやら夏祭りと花火大会の開始時刻を調べてくれたようだ。
夜、日が暮れてからということで間違いはないので、去年は日没後適当な時間に顔を出していたため、正式な開始時刻は考えたことがなかった。
「あら、明美ちゃん。彼氏から?」
隣の席でこれまたパソコンに向かい、顧客リストの整理をしていた榊原先輩が、私の様子を見てそんなことを尋ねてきた。
「違いますよ。友達からです。第一私、彼氏なんていないし」