魅惑への助走
「あ」
根本的な話題に戻った。
そもそも私が榊原先輩と再会したのは、大手プロダクション「SWEET HEART」のビルの前。
建物内全てがその関連会社なので、違う会社に用があった等の嘘はつけない。
「私……、ホームページの求人案内を見て……」
恐る恐る、本当のことを打ち明けるつもりだった。
高収入、の文字に惹かれて。
ヴィジュアルモデル、すなわちAV女優部門への申し込みを考えていたと。
「そっか、明美ちゃん就職を考えていたんだ! SWEET HEARTさんもスタッフ募集の広告出していたもんね」
先輩は私が応募しようとしていたのがヴィジュアルモデル部門だとは夢にも思わず、スタッフ部門だと勝手に判断して話を進めていた。
「ホムペの更新遅れてるんだね。スタッフの欠員はもう補充されたはずだよ。あと募集しているといえば、新人AV女優くらいだけどね。しかも今回の募集は二十歳までって年齢制限だから、明美ちゃんはもうアウトだね」
笑いながらそう告げる先輩は、それぞ私の目的だったとは露知らず。
「そ、そうなんですか」
もはや本当のことなど言えないまま、店を出て先輩と撮影現場に同行することになった。
根本的な話題に戻った。
そもそも私が榊原先輩と再会したのは、大手プロダクション「SWEET HEART」のビルの前。
建物内全てがその関連会社なので、違う会社に用があった等の嘘はつけない。
「私……、ホームページの求人案内を見て……」
恐る恐る、本当のことを打ち明けるつもりだった。
高収入、の文字に惹かれて。
ヴィジュアルモデル、すなわちAV女優部門への申し込みを考えていたと。
「そっか、明美ちゃん就職を考えていたんだ! SWEET HEARTさんもスタッフ募集の広告出していたもんね」
先輩は私が応募しようとしていたのがヴィジュアルモデル部門だとは夢にも思わず、スタッフ部門だと勝手に判断して話を進めていた。
「ホムペの更新遅れてるんだね。スタッフの欠員はもう補充されたはずだよ。あと募集しているといえば、新人AV女優くらいだけどね。しかも今回の募集は二十歳までって年齢制限だから、明美ちゃんはもうアウトだね」
笑いながらそう告げる先輩は、それぞ私の目的だったとは露知らず。
「そ、そうなんですか」
もはや本当のことなど言えないまま、店を出て先輩と撮影現場に同行することになった。