魅惑への助走
***
「明美の運転って、安定しているよね。ペーパードライバーだったなんて信じられないくらい」
車が手元に届いて以来。
休みのたびに上杉くんを助手席に乗せて、運転の練習。
旅行で遠出する前に、この車にもっと慣れておきたかった。
「今までほとんど、運転しない生活だったんでしょ?」
「いや、車は仕事で結構運転していたから。運転自体には慣れてるんだよね」
上杉くんを迎えに行き、駅前の込み入った道を抜けて、国道へ。
週末の午前中、国道は若干渋滞。
「そっか。車で営業とかに出かけるんだっけ?」
「ま、まあ。そんなところ」
「ところで明美って、どんな仕事してるんだっけ? OLっていうか事務員さんだと思ってたけど、外回りもあるんだね。営業なの?」
初めて上杉くんが、私の仕事に言及してきた。
余計な話をしちゃったな……。
「明美の運転って、安定しているよね。ペーパードライバーだったなんて信じられないくらい」
車が手元に届いて以来。
休みのたびに上杉くんを助手席に乗せて、運転の練習。
旅行で遠出する前に、この車にもっと慣れておきたかった。
「今までほとんど、運転しない生活だったんでしょ?」
「いや、車は仕事で結構運転していたから。運転自体には慣れてるんだよね」
上杉くんを迎えに行き、駅前の込み入った道を抜けて、国道へ。
週末の午前中、国道は若干渋滞。
「そっか。車で営業とかに出かけるんだっけ?」
「ま、まあ。そんなところ」
「ところで明美って、どんな仕事してるんだっけ? OLっていうか事務員さんだと思ってたけど、外回りもあるんだね。営業なの?」
初めて上杉くんが、私の仕事に言及してきた。
余計な話をしちゃったな……。