魅惑への助走
交差点にて車の中でキスを重ねるだけじゃ我慢できなくて。
近くにあった通りすがりのホテルに場所を変えて、こんなことを……。
後から分かったのだけど、この辺は郊外のラブホテル街。
マイナーなインターチェンジで高速を降りたのはたまたまだと思っていたけれど、もしかしたらこういう展開になることを計算した上での、葛城さんの予定の行動だったのかもしれない。
「どうしてここまで」
「ん?」
「どうしてここまでして私を……。……どうして私なんですか」
「……体」
結局のところそこに行き着くのは、最初から分かっていたはずなのに。
露骨に体目当てだと言われてしまうのは、やはり切ないものがある。
「なに勝手に悲しくなってるの」
私の気持ちは、やはり見透かされているようだ。
「明美ちゃんの体が忘れられなかったのも事実だよ。一夜のあやまちで終わらすのは勿体無さ過ぎて、こうして二度目もしてるんだから。……だけどそれだけじゃないな」
近くにあった通りすがりのホテルに場所を変えて、こんなことを……。
後から分かったのだけど、この辺は郊外のラブホテル街。
マイナーなインターチェンジで高速を降りたのはたまたまだと思っていたけれど、もしかしたらこういう展開になることを計算した上での、葛城さんの予定の行動だったのかもしれない。
「どうしてここまで」
「ん?」
「どうしてここまでして私を……。……どうして私なんですか」
「……体」
結局のところそこに行き着くのは、最初から分かっていたはずなのに。
露骨に体目当てだと言われてしまうのは、やはり切ないものがある。
「なに勝手に悲しくなってるの」
私の気持ちは、やはり見透かされているようだ。
「明美ちゃんの体が忘れられなかったのも事実だよ。一夜のあやまちで終わらすのは勿体無さ過ぎて、こうして二度目もしてるんだから。……だけどそれだけじゃないな」