魅惑への助走
 以前は執筆が中心の生活を維持するために、バイトをしていたはずなのに。


 今はSWEET LOVEでの仕事が一番で、執筆への情熱がどこかに置き忘れられてしまった。


 いずれAVの原作として採用されるであろう作品は、折を見てパソコンに打ち込んでいる。


 だけど以前みたいな……作家デビュー、印税生活、直木賞芥川賞、なんて夢はどこへやら。


 もうすっかり、新しい生活に順応してしまっている。


 作家デビューの夢よりも、今のプロジェクトを成功させ、いずれは私も貢献していきたいという願いのほうが大きくなっていた。 
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