手のひら王子様
何気ないわたしの問いかけに椿雪さんは一瞬、驚いたように目を見開いた。
その理由がわからなくて、わたしはただただ椿雪さんを見つめ返した。
「……椋様からは聞かれてないんですか?」
椿雪さんからの問いかけに、わたしはゆっくりと頷いた。
「わたし……椋太朗のこと、ほとんど知らないんです」
残念だけど事実。
家族のことも、わたしに片想いしてたことも、椿雪さんが椋太朗にとってどういう人なのかも……。
わたしは何ひとつとして知らない……。
「椋様は高校生になられてからずっと、この家に一人暮らししておられます」
予想だにしていなかった椿雪さんの回答に、わたしの頭は上手く納得出来ない……。
だって椋太朗はそんなこと、一言だって言ってなかった……。
追いつかない頭の中から、
「どうして……ですか?」
やっと絞り出した言葉に椿雪さんはしばらくわたしを見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「旦那様に反発されたんです」
その理由がわからなくて、わたしはただただ椿雪さんを見つめ返した。
「……椋様からは聞かれてないんですか?」
椿雪さんからの問いかけに、わたしはゆっくりと頷いた。
「わたし……椋太朗のこと、ほとんど知らないんです」
残念だけど事実。
家族のことも、わたしに片想いしてたことも、椿雪さんが椋太朗にとってどういう人なのかも……。
わたしは何ひとつとして知らない……。
「椋様は高校生になられてからずっと、この家に一人暮らししておられます」
予想だにしていなかった椿雪さんの回答に、わたしの頭は上手く納得出来ない……。
だって椋太朗はそんなこと、一言だって言ってなかった……。
追いつかない頭の中から、
「どうして……ですか?」
やっと絞り出した言葉に椿雪さんはしばらくわたしを見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「旦那様に反発されたんです」