今度産む
ふとんの足元までものすごい勢いで後ずさり。毛布にくるまってそちらを見る。
その女はニコニコしてこっちを見てる。
もちろん、その女に見覚えなんかない。
「お、おま、お前誰なんだよ!」
「えーお兄さん覚えてないの~?」
オレの反応に、その女は眉間にシワを寄せ、口を尖らせる。
「な、な、なにをだよ!」
「自分がわたしのこと誘ったくせに~」
はああああ?
よく見ると、女は下着姿だ。
しかもムダにエロい!
つうか、イミわからん!
「だけど、夜は結局使いモノにならなかったし~」
妖しい表情を浮かべてにじり寄ってくる。