今度産む


うおっ!

距離をつめられないように後ろに下がるけれど、壁にぶち当たって身動きがとれなくなる。

「ちょ、マジ待て!待て待て!」

キスしてこようと顔を近づけてきた女を必死で押し返した。


「えーケチ~。減るもんでもないでしょ~?」

「ハハ」

なんとか接吻を拒否ることができてホッとひと安心。
思わず乾いた笑いがもれる。

マジでなんなんだ、この女。


「ねぇしようよ~」

そう言って懲りずに抱きついてきた。

うおおおお、マジか!

うう、ヤバイ。
ムダにいい匂いするし!

マジでなんだこいつ。



< 3 / 19 >

この作品をシェア

pagetop