ねぇねぇ、聞いて。
第1章
いじめ
「ねぇ、邪魔なんだけど?」
「そこにいないでよ。目障り。」
トイレに行っただけでそんなこと言われないといけないの?
私は無言でトイレから出る。
「あー、もう喋れなくなっちゃったんだっけ?でもさ、それってうちらのせいじゃないよね?自業自得じゃん?」
私は何も言わずにトイレを飛び出して屋上に走った。
扉をガンッと開くとその場に崩れ落ちた。
どうして?
なんで、私がこんな目に合うの?
なんでよ。
私はただ、・・・・・・・・友達を助けただけなのに。
工藤仁華(くどうにか)、高校2年生。
私がいじめられるようになったのは高校1年生の冬。
隣の席の女の子がいじめられていて、それを止めに入ったら逆に私がいじめられるという始末。
助けた女の子だって今では私をいじめる立場。
人なんて簡単に助けるもんじゃない。
私はいじめにも耐えていた。
親にも言わなかった。
でも、
高校2年生の春。
刃物を向けられた。
「そこにいないでよ。目障り。」
トイレに行っただけでそんなこと言われないといけないの?
私は無言でトイレから出る。
「あー、もう喋れなくなっちゃったんだっけ?でもさ、それってうちらのせいじゃないよね?自業自得じゃん?」
私は何も言わずにトイレを飛び出して屋上に走った。
扉をガンッと開くとその場に崩れ落ちた。
どうして?
なんで、私がこんな目に合うの?
なんでよ。
私はただ、・・・・・・・・友達を助けただけなのに。
工藤仁華(くどうにか)、高校2年生。
私がいじめられるようになったのは高校1年生の冬。
隣の席の女の子がいじめられていて、それを止めに入ったら逆に私がいじめられるという始末。
助けた女の子だって今では私をいじめる立場。
人なんて簡単に助けるもんじゃない。
私はいじめにも耐えていた。
親にも言わなかった。
でも、
高校2年生の春。
刃物を向けられた。
< 1 / 180 >